認知症と向き合い、もがく日々の記録。

認知症になった母と向き合う日々を綴ります。

レパートリーが尽きた。

今のところ、イレギュラーな事がない限り

週に2度ほど実家に行くのだが、

その時におかずを持っていく。

 

料理は嫌いではないけれど

元々レパートリーが多い方ではないし

洒落たものも作れないので

似たような物ばかりになってしまう。

 

それでも、作り置きがない日は

兄妹が買ってきたコンビニ弁当や、

スーパーの惣菜を食べてるようなので

私のありきたりのおかずでも

手作りなだけマシらしく喜んでくれる。

 

母は、

ご飯を炊いたり玉子を茹でたりぐらいは

出来るけれど、

昔のように煮たり、炒めたりなどは

もう出来ない。

 

でも、あまり何もさせないのも

良くないと思うので、

きぬさややスナップエンドウの筋取りなど

座って出来るような事はお願いしている。

 

母はとても料理が上手な人だった。

私は幼い頃から、味見がしたくて

いつもそばに張り付いて見ていたので

作り方はほぼほぼ知ってるのだが、

時々わざと『味付けどんなんだっけ?』と

電話して、母に尋ねたりしている。

 

不思議とそういう事だけは、

『醤油とみりんと...』と比較的ハッキリ

覚えている。

脳の活性化に良いかはわからないが

何でもかんでも

出来ないから、わからないからと

決めつけ過ぎない方が

張り合いが出て良いのかもしれないと

勝手に思っている。