認知症と向き合い、もがく日々の記録。

認知症になった母と向き合う日々を綴ります。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

夜はちゃんと寝て欲しい。

母からの電話は昼夜問わず。 真夜中にかけてくる事もある。 同居している兄妹は寝室が2階にあるため 家の中にいてもかかってくるらしい。 兄妹は朝早い仕事なので、 なるべく夜中は私が対応したいと思っているが 主人を起こしてしまうといけないので 枕元に…

忘れられない言葉。

ふと、昔の事を思い出した。 母と他愛のない話をしていた時、 『本当は産むつもりがなかった』と 言われた事があった。 と言っても、喧嘩したとかではなく 女同士色んな話が出来るし 一緒に出掛けられるから 『産むつもりなかったけど 今は、私を産んで良か…

ウソも方便って事で。

母が繰り返し話す昔の苦労話は 私が生まれる前の事も多いので ウソか本当かがわからない場合も多い。 今の母は全てが真実と思って話しているから ウソをついているつもりがない事は わかっている。 母の話を聞く時は、基本的には否定せず 『そうだよね、うん…

宝くじ当たんないかなぁ...。

母の事も心配が尽きないが 我が家は金銭面でも頭が痛い。 両親共に医療費は一割負担だが これから先、何かしらで入院なんて事になると ホントにマズイ状況だ。 兄妹も私も援助してあげられる余裕が ないので、 出来れば風邪すらひいて欲しくない。 時々母が…

気持ちよく出掛けてくれ。

母が足を痛めてから通院を始めて 一年以上が経った。 週に一度、リハビリと診察で 注射を打ってもらっている。 母は元々病院嫌いなので 『さぁ病院に行くから準備して』と言うと、 『え~...良いよぉ~、そんなに痛くないし』と ゴネる時がある。 足を引きず…

夢と現実。

母からの電話の内容で一番多いのは 父の愚痴や昔話だが、 5回に1回、 『お父さんが私と離婚したいって 言ってるから、別れるわ...。』と言ってくる。 父はそんなことを言ってない...(^_^;) どうやら夢と現実が ごっちゃになってる上に 母の頭の中で妄想劇場…

レパートリーが尽きた。

今のところ、イレギュラーな事がない限り 週に2度ほど実家に行くのだが、 その時におかずを持っていく。 料理は嫌いではないけれど 元々レパートリーが多い方ではないし 洒落たものも作れないので 似たような物ばかりになってしまう。 それでも、作り置きが…

可愛いけどさ...。

同じ話をエンドレスで聞いてると 疲れてしまうので、 頃合いを見て違う話題に切り替えるように している。 SNSで見つけたワンコやニャンコの 画像や動画を見せると 『可愛いねぇ~( ´ー`)』と和やかな 雰囲気になるので 自宅にいる時に色々検索して 母に見せ…

大丈夫じゃないのよ。

母の通院には私の車で行くのだが 足の悪い母が乗るには背の高い車種なので 通販で買った踏み台を使っている。 後部座席に乗せてるので 私が先に降りて扉を開け 踏み台を用意するのだが たまに母が先に扉を開けるので 『まだ降りないでよ。踏み台を置くから。…

水分摂ってくれ。

認知症の人は水分を摂るのが良いと ネットで見たので、 何とかして飲んでもらいたいと 思っているが 母は昔からあまり水分を摂らないので これが猛烈に難しい。 私が実家に行った時は お昼ご飯やおやつを食べる時に 一緒に飲むようにしてるので まだ良いのだ…

切なくなる。

実家に着き、冷蔵庫に食料をしまってると 母が私に向かって話し始めた。落ち着いた様子ではあったが、 どこか寂しそうな感じで『遺言て訳じゃないけど 私がお父さんより先に死んで、 お父さんが誰かと再婚したいって 言ったら許してあげてね。』それを話して…

気持ちの周期。

疲れが溜まってくると 母からの電話に出るのが苦痛な時もある。本当に信じられないくらい 同じ話を繰り返す。一度の電話で一回ならまだ良いのだが たった今話した事をエンドレスで 話すので気持ちに余裕がある時でないと 気が狂いそうになる。当の本人は毎回…

認知症と向き合うって。

母が認知症になった。最初は年相応の物忘れと思ってた。色々ショックな事が重なってから 目に見えて症状が進んだ。母の人生は苦労と我慢ばかりだった。割を食ってばかりの人だった。年を取って、 やっと穏やかに暮らせると思ったのに 今度は認知症...。同じ…