認知症と向き合い、もがく日々の記録。

認知症になった母と向き合う日々を綴ります。

介護認定。

兄が入院して約2週間。

無事に手術も終わり今はリハビリを

頑張っているようだ。

 

母からの電話は安否確認になるので

私に何度もかけてくるのは良いとして

まだ傷口が痛い兄にかけてしまうと

病室ではかけられないので

移動しなければならない。

 

その事を何度も伝え、メモを貼り付け

電話でも話すのだが

ほんの数十分前に兄から受けた電話を

忘れる母は、着信履歴と不在着信の

区別がつかず

兄からの着信履歴を見ては

『お兄ちゃんからの電話に出れなかった』と

私に電話をかけてくる。

その度に私は

『かかって来た時に出れなかったら、

仕方ないよ。こっちからかけると

兄ちゃん傷口痛いから動くの大変。

かかってくるまで待ってて。』と説明する。

母は『そうだね...』と引き下がるのだが

その声が若干『なんでよ!』って

イラついてるのがわかるので

こちらがまるで意地悪しているような

気持ちにさせられて正直しんどい。

 

母自身は兄の電話に出れなかったと

思い込んでるので、

『さっき話した時の履歴だよ』と

いくら言っても、それはそれで

『話してない!』とキレる事になる。

だから、とにかく履歴があっても

『かけ直すのはやめて』と言うのが

一番手っ取り早いのだ。

 

とにかく、母がなるべく穏やかに

納得出来る方向に持っていかないと

いちいちキレられては私が持たない。

 

ただでさえ、私自身にもただの着歴を見て

夜中の2時過ぎに

『電話くれた?』とかけてきて

寝不足な日々だ。

 

更年期の私は毎晩一度は必ず

目が覚めてしまうので

寝られる時に寝ておかないと

実家との行き来で事故でも起こしたら

動ける人が誰もいなくなってしまう。

 

共倒れにならないために割りきって

考えようと意識している。

 

兄が入院した事で、

母が一人になると心配や不安が

思ってる以上に増えた。

 

母は足を痛めているものの

トイレ、お風呂、食事など

基本的な日常生活は今のところ

出来ている。でも、

何かの拍子につまづいて転んで

ケガをしたらとかを考えると

本当に心配だ。

 

母が傷つくのでは...と躊躇して

先伸ばしにしていたが介護認定の申請を

この数日ずっと考えている。

 

家族が申請して『はい、認定!』と

なるなら、とっくにしているのだが

本人への調査もあると聞いているので

なかなか踏み出せない。

 

私が週末泊まってることも、

兄の手術前に二人で頑張ってと

見送った事もすっかり忘れているから

自宅に聞き取りに来られても

恐らく調査が済んでしまえば

忘れるとは思う。

 

だから、イマイチ踏み出せない

この気持ちは、

結局私の罪悪感なんだと思う。

でも、もうキレイ事は言ってられないし

金銭的余裕もないし、いざと言う時に

介護保険を利用出来る状態に

しておかないと本当に立ち行かなくなって

しまう。

 

今、申請をして母の介護度が

どの段階と判断されるかはわからないが

まずは地域包括支援センター

話を聞きに行って

今の現状を相談してみようと思う。